学習院からN高、そして東大へ。自民党総裁選で問いかけた高校生の今に迫る
皆様、こんにちは。
いよいよ12月ですね。もう今年も今月で終わるだなんて、信じられません。
今回は対談シリーズ第4弾です。今回は、興味深い若者と対談しました。
個人的に最近ハマっているのは、色々考えている若い人達と話をする事です。自分が歩まなかった人生を歩んでいる若者を見ると、話をしてみたくなります。
しかも実態が知られていない、N高の実態。この対談が終わるまでN高の事を自分も誤解していました。
今回は自民党総裁戦にも登壇したN高の現役生徒である東坂さんと対談してみました。
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【対談者プロフィール】
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東坂明憲(N高等学校 生徒): 学習院高等科からN高グループのS高へ転入。N高グループ政治部アドバンスコースに所属し、豊島区への政策提言や自民党総裁選での質問など、高校生の枠を超えて活動中。
「普通の高校生」を拒んだ16歳の原体験
今西 では、お願いします。東坂さん、事前に写真を送っていただいてありがとうございます。
東坂 ありがとうございます。
今西 うわ、これはすごいですね。ありがとうございます。この切り絵はもう完成した作品ですか?
東坂 そうですね。
東坂さんの趣味は切り絵
今西 クオリティがすごい。さて本題に入りたいと思います。僕の「ふらいと先生のニュースレター」というのがあるんですが、登録者の8割から9割ぐらいが女性で、お子さんを持ってる方が6割ぐらいなんです。東坂さんのような、ある種「レールを外れる」とも取れる勇気ある選択に関心がある親御さんは多いと思うので。
東坂 ありがとうございます。よろしくお願いします。
今西 ありがとうございます。ではまず最初の質問です。東坂さんがなぜ名門とされる学校を辞めて、N高(正確にはS高)を選んだのか、その経緯からじっくり聞かせてもらっていいですか?
東坂 ありがとうございます。理由はいろいろあるんですが、大きい順にお話ししますね。一番大きかったのは、僕が普段から「絶対に人類が取らない選択をどんどん取っていきたい」と思っていることです。
転学したのは高校2年生の4月なんですが、それまでは全日制の学習院高等科に通っていました。高1の時、友人もいて、テニス部と馬術部を兼部して、朝練をして夜もテニスをして…という生活を送っていました。心には余裕があって楽しかったんですが、体には全く余裕がなくて。「このまま体を酷使して、普通の高校生として3年間を終えるんだろうな」とふと思ったんです。
今西 充実しているようでいて、どこかレールに乗ったまま終わってしまう感覚があったんですね。
東坂 そうなんです。なんか普通の高校生活で終わるのって、自分の中で納得いかなくて。特に人間関係に不満はなかったんですが、決定的だったのは高1の1月頃です。
実はその時点で高3までの勉強範囲が終わってしまっていて、「もうやることないな」と思って授業中に机の上で漫画の『ONE PIECE』を読んでいたんです(笑)。サンジが旅立つシーンで号泣していたら先生に見つかって、「大丈夫か? 学校に来る意味ある?」と言われまして。
今西 それは強烈なエピソードですね(笑)。
東坂 その先生は決して嫌味で言ったのではなく、僕のことを本当に心配してくれたんですが、その一言が胸に刺さりました。「確かにな、おっしゃる通りだ」と妙に納得してしまったんです。「今の生活を続けていて意味があるのか?」と。そこからN高を考え始めたんですが、正直、最初は80%以上抵抗がありました。当時は通信制に対して「不登校の子ばかり」「ヤンキーが多い」といった強い偏見を持っていたからです。
今西 へえ、80%も。
東坂 それでも、毎朝5時前に起きるような生活から解放されたい、自分の生活を劇的に変えてみたいという興味が勝りました。友人や先生と離れる寂しさはありましたが、今はLINEですぐ連絡が取れますし、「授業以外では会わない友達」と割り切れば、遊びたい時に自分から声をかければいいだけだと気づき、決断しました。
「自由」を使い倒すN高ライフの全貌
今西 ここからはN高のシステムや生活について詳しく伺います。まず、N高、S高、R高と種類がありますが、違いはあるのでしょうか?
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- 自民党総裁選の舞台裏。N高政治部の「実践力」
- 街を歩いて生まれた「キャリアカウンセラー常勤化」提言
- 政治家になるための「人生の夏休み」
- 「それって、何が面白いん?」シンプルな判断基準
- 謝辞
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