大地震に備えて:エビデンスに基づいた親が子どものために出来ること6選
皆様、そろそろお盆休みも近づいていますね。
どこも混みますが、大型連休は家族での時間も増えて楽しみですよね。しかし、今回のお盆休みに関しては日本列島全体で警戒されているのかもしれませんね。
震災が来ると親としては子どもを守りたいと思うのは当然のこと。
今回の記事は来る大地震に備えて、親が子どものためにできる6の対策を、なるべくエビデンスベースにお話しようと思います。
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すぐそこに迫る南海トラフ
お盆を前にして、日本列島に衝撃的なニュースが走りました。
8日午後4時43分ごろ、日向灘の深さ31キロを震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宮崎市の宮崎港で50センチの津波を観測するなど、九州から四国の各地に津波が到達しました。
宮崎県を中心にした九州地方の方々はとても怖い思いをされたかと思います。とても心配しております。
しかし、今回の地震は今までの地震と違う展開になりました。
この地震を受けて気象庁は南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したのです。
地震の専門家は、地震の発症予測は難しいとした上で、「大きな地震が起きるとさらに地震を誘発する性質があることは長年の研究で確認されていて、ふだんより巨大地震がおきやすい状況になっていると考えられる。従来想定されている南海トラフ巨大地震の発生確率を1週間に換算すると0.1%くらいだが、マグニチュード7クラスの地震のあとはおよそ1%となりふだんと比べると高い」と述べています。(NHK Webニュース:南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」対象地域は(8/9 配信)
南海トラフとは、科学的に想定される過去最大規模の大地震です。
南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。
また、専門家による評価委員会によると最悪の場合として、死者32万3000人、経済被害220兆3000億円と推計されているようです。
では、このような未曾有な大地震に備えるために親が子ども達を守るためにできる事は何でしょうか?
今回はエビデンスベースに、我々大人ができる事6選をまとめてみます。