大地震に備えて:エビデンスに基づいた親が子どものために出来ること6選

今回は大地震の発生が迫っているという事でこちらのテーマです。
今西洋介 2024.08.10
サポートメンバー限定

皆様、そろそろお盆休みも近づいていますね。

どこも混みますが、大型連休は家族での時間も増えて楽しみですよね。しかし、今回のお盆休みに関しては日本列島全体で警戒されているのかもしれませんね。

震災が来ると親としては子どもを守りたいと思うのは当然のこと。

今回の記事は来る大地震に備えて、親が子どものためにできる6の対策を、なるべくエビデンスベースにお話しようと思います。

ふらいと先生のニュースレターは、子育て中の方が必要な「エビデンスに基づく子どもを守るための知識」を、小児科医のふらいとがわかりやすくお届けしています。

過去記事や毎月 4 ~ 5 本すべての「エビデンスに基づいた子どもを守るための知識」を受け取るには有料コースをご検討ください。今回の記事も登録いただければ最後まで読めます。

すぐそこに迫る南海トラフ

お盆を前にして、日本列島に衝撃的なニュースが走りました。

8日午後4時43分ごろ、日向灘の深さ31キロを震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宮崎市の宮崎港で50センチの津波を観測するなど、九州から四国の各地に津波が到達しました。

宮崎県を中心にした九州地方の方々はとても怖い思いをされたかと思います。とても心配しております。

しかし、今回の地震は今までの地震と違う展開になりました。

この地震を受けて気象庁は南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したのです。

地震の専門家は、地震の発症予測は難しいとした上で、「大きな地震が起きるとさらに地震を誘発する性質があることは長年の研究で確認されていて、ふだんより巨大地震がおきやすい状況になっていると考えられる。従来想定されている南海トラフ巨大地震の発生確率を1週間に換算すると0.1%くらいだが、マグニチュード7クラスの地震のあとはおよそ1%となりふだんと比べると高い」と述べています。(NHK Webニュース:南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」対象地域は(8/9 配信)

南海トラフとは、科学的に想定される過去最大規模の大地震です。

南海トラフ巨大地震がひとたび発生すると、静岡県から宮崎県にかけての一部では震度7となる可能性があるほか、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強から6弱の強い揺れになると想定されています。また、関東地方から九州地方にかけての太平洋沿岸の広い地域に10mを超える大津波の襲来が想定されています。

また、専門家による評価委員会によると最悪の場合として、死者32万3000人、経済被害220兆3000億円と推計されているようです。

では、このような未曾有な大地震に備えるために親が子ども達を守るためにできる事は何でしょうか?

今回はエビデンスベースに、我々大人ができる事6選をまとめてみます。

親ができること6選

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、4254文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
受験戦争は子どもの健康に影響を与えるか
読者限定
子どもの性格は腸の細菌で改善する?最新研究を検証
サポートメンバー限定
Q&A:甘いもの好きと子どもの糖尿病、子どもの筋トレ、汗はかかせた方が...
サポートメンバー限定
Q&A:おもちゃは少ない方がいい?発達障害の子は身体が高い?舌の裏の筋...
サポートメンバー限定
「女性の出産後の仕事復帰は将来的なボケ防止になる」説を検証
サポートメンバー限定
母親の愛とは何か〜母性愛神話を科学する〜
サポートメンバー限定
Q&A; パートナーの悪口、髪引っ張りすぎ、寝ている間に頭ぶつける
読者限定
再登校を促す不登校支援の炎上からみたエビデンスのある不登校支援