うちの子、血が出るまで皮をむしるんです

今回は意外と多い子どもの"皮"むしりのお話です。
今西洋介 2025.10.11
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皆さんこんにちは。

もう秋も深まってきましたね。

今回は意外と多い子どもの"皮"むしりです。

決して病気でもないし別に病院にかかるほどではないけど、ずっと続いててやっぱりどこか気になる、意外とあるあるの子どもの問題ですね。

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妻の厳重な管理下に置かれるふらいと先生のレター

突然ですが皆さん、このふらいと先生のニュースレターは私の妻に監視されています!

今早く逃げてください!

というのは冗談で、自分のSNSやニュースレターでの発信は妻のダブルチェックのもと行われています。私がSNSで医療発信を始めたのは2012年で、もう14年目になりますが、決して順風満帆ではありませんでした。

かつて初期の頃は炎上したこともありましたし、謝罪したこともありました。

そういった中で思ったのは、第三者のフィードバックが必要だなという事でした。自分一人の考えではどうしても知識や物の見方が偏ってしまいますし、自分の医師、40代男性という特性はどう転んでも変えられないので、女性で助産師という違う特性の妻がいいのではという話になりました。

元々SNSで炎上や謝罪事案が出た時はその前から妻からフィードバックをもらっていましたし、その指導に納得できました。何より前向きなフィードバックがいいですね。

最近は妻は他のアカウントの発信の仕方もウォッチするようになり、そのアセスメント能力を日々磨いておられるようです。「あの人は最近先鋭化している」「この人は最近発信力を伸ばしている」など、SNS評論家の名を欲しいままにしています。

またニュースレターを始めた時から、SNSではなかなか書けなかった娘達の育児の内容を書き出したので、娘の個人情報で行きすぎた表現がないかをダブルチェックしてもらうようになりました。

このふらいと先生のニュースレターの運営も一部任せるようになり、このテーマは良かった、この表現は良くないからこう変えるべきだなどフィードバックをいただいております。

そんな中、家族で出掛けている時に妻から

「そういえばニュースレターでさ、、」と切り出されました。

ああ、あの先週出した記事の表現が良くなかったのだろうか‥

テーマが面白くないというフィードバックだろうか‥

SNSやニュースレターで妻から熱血フィードバックを受ける私 (注意;あくまでイメージです)  ©︎巨人の星

SNSやニュースレターで妻から熱血フィードバックを受ける私 (注意;あくまでイメージです)  ©︎巨人の星

「取り上げてほしいテーマがあるんやけど」

あ、そっちか。よくよく聞くとこんな感じでした。

娘がなんでもないときに足の皮や手の爪の周りの「皮」をずーとむしっているとの事でした。娘本人に聞くと、別に痒くないし痛くもない、けどついついむしってしまうと言っています。しかし、無意識にむしるあまり、ところどころ出血するまでむしっているようです。ちなみにアトピー性皮膚炎ではありません。

これを同世代の米国人ママ友に話したところ、実は「私のところもそうなの!あの子、怒ってもやめないのよ」と言っていて盛り上がったようです。

なので今回はこの子どもの「皮むしり」について解説したいと思います。

子どもはなぜ無意識に皮をむしるのか

小学生の子どもが、無意識のうちに足の皮や爪の周りを剥き、出血するまでやめられないというご相談は、親にとって非常に心配な問題です。

意外と症状は続くし、けど別に重症になるわけでもないので、病院にかかるほどでもないし‥とずるずる続くことがあります。

しかし、この行動は、単なる「癖」や「いたずら」として片付けられるものではありません。

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