小児性被害の驚かれる事実
皆様、「ふらいと先生のニュースレター」を読んで頂いて有難うございます。
私は新生児科医としてSNSで啓発をしています。新生児科とは小児科の中で赤ちゃんを専門として診療を行う医師です。また公衆衛生学を研究しており、赤ちゃんや子供を中心とした様々な社会問題に実地で取り組んでいます。普段、私は小児科医・新生児科医として働いていますが、同時に様々な社会活動にも取り組んでいます。
主戦場としているTwitterだと140文字の制限もあり配信される内容も限られるので、これから子供にまつわる社会問題や新生児医療を定期的にニュースレターで配信していく試み(まずは無料)をしていきますので、ぜひご登録の上読み進めていただけると嬉しいです。
「知らないおじさんに気をつけて」はなぜズレているか?
「知らないおじさんに気をつけて」
この言葉は、小さい頃よく言われた事あると思います。
これは半分あっていて、半分間違っています。いや、正確に言うと一部間違っていると言えます。どうして間違っているのかは次の項で述べたいと思いますが、小児性被害に関しては様々な神話(正確ではないのに間違って広く認識されていること)があります。
まず最初に断っておきますが、小児性犯罪に関するデータはほとんどありません。国内に関して言えばほぼ皆無です。理由は別の回で詳しく解説します。その為、成人を対象にした調査をベースに迫っていきます。
米国ワシントン州のレイプクライシスセンターのトレーニングマニュアル(#1)では、性暴力に対する偏見をまとめています。マニュアル内ではこれを「強姦神話(Rape myths)」と読んでいます。前述した「知らないおじさんが加害者である」もその一つとされていますが、他にもあります。
「抵抗すれば、性被害は防げる」
「性被害は若い成人女性にだけ起きること」
「挑発的な服装が性被害を招く」
「たいていの性被害は衝動的なものである」
「男性は性欲のあまり性被害を行う」
これらは現在のデータからは否定されているものばかりです。
一例として「知らないおじさんに気をつけて」という説を検証していきましょう。
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