子どもの「食事・偏食」の悩みについて。小児科医が教える食育のポイントをモンテッソーリあきえさんと解説

偏食・食育について、モンテッソーリあきえさんと対談した内容を記事でもお伝えします。
今西洋介 2025.06.06
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読者の皆様こんにちは。

今回はモンテッソーリ教育に詳しい「モンテッソーリあきえ」さんの YouTube に出演させていただいたので、動画内容を再編集した記事をお届けします。

  • 偏食の原因は先天的?後天的?

  • 小児科を受診すべきタイミングとは

  • 食事の環境づくりのポイント

などをお話しております!

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偏食の原因は先天的?後天的?

モンテッソーリあきえ:子育てのうえで基本の部分、特に「食事」については親御さんからの相談も多いと思うのですが、実際にはどんな悩みが多いですか?

ふらいと先生:一番多いのは、やっぱり「偏食」ですね。

まず最初に母乳やミルクをあげて、次に離乳食が始まるんですが、この「離乳食」が最初の大きな壁になるんです(#1)。食べない、少ししか食べない、あるいは特定の食材に偏る――こうした悩みはとても多いです。

長期的に影響があるかどうかは研究によって見解が分かれていますが、親御さんとしてはとても心配ですよね。

最近では「偏食外来」など、専門外来を設ける子ども病院も増えてきました。今後こういう専門外来は必要になってきますよね(#2)。

モンテッソーリあきえ:親御さんの悩みの入り口としてやはり多いのが「偏食」です。離乳食がうまく進まなかったり、いろいろ工夫しても全然食べてくれないというお話、よく聞きます。

ふらいと先生:おっしゃる通りで、やはり生活の基盤としての「食事」がうまくいかないと、さまざまな症状として現れてきます。たとえば、体重が増えない、睡眠の質が悪い、鉄欠乏など……。結局、食事に行き着くことが多いんです。

モンテッソーリあきえ:今のお話だけでも「あれも聞きたい、これも聞きたい」と、頭の中が渋滞しています(笑)。まずは「偏食」について深掘りしたいのですが、私自身も経験があります。上の子は苦味や食感にすごく敏感で、下の子は何でも食べるんです。この違いって、遺伝なのか、環境によるものなのか、どうなんでしょう?

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続きは、2843文字あります。
  • 小児科を受診すべきタイミングとは
  • 食事の環境づくりのポイント
  • 参考文献

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