子どもの保育園「行きしぶり」をどう対応すべきか?
皆さん、こんにちは。
早いもので7月ももうすぐ終わりが近づいてきました。本業が忙しくてなかなか更新できずすみません。その分、テーマを選りすぐり、中身の濃い形にしていきたいと考えています。
よろしくお願いします。
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園に通って半年で行しぶりが始まったのですが、保育士に相談しても2歳は会話の言葉の流れで嫌と言ってるだけで本当に嫌がってるわけではない。園では楽しそうだと伝えられました。そうは言っても泣き叫んで嫌がり、叩いてくる子供を保育園に連れて行くのは精神的なストレスがかかり、何か園で辛いことがあったり、過ごしにくさを感じているのではないかと心配になってしまいます。2歳児の子供の行き渋り、ゆくゆくはイヤイヤにどこまで付き合えばいいのか夫婦で明確なラインが決められず非常に苦労しています。何かアドバイスがあればお願いします。
今回はスレッドで頂いた読者さんからの質問に答えていきます。
保育園の行きしぶり、辛いですよね。
実は我が家も保育園の行きしぶりに悩んでいました。もう10年前の話ですが。。
長女が保育園に行き始めた頃、毎朝起床してから保育園に行くまでの時間は本当に苦痛でした。妻も助産師として働いていたので、保育園のお迎えバスに乗れずに仕事に遅刻したり休むこともよくありました。私はNICU勤務でそもそも朝いない事が月に15回以上あったので、妻にかなり負担をかけてしまったなと今でも申し訳なく思っています。
それでも自分がいた朝には自分もかなり大変でしたが、妻は「NICUに入院している赤ちゃん達を最優先にして」と言ってくれ自分を職場へ送り出してくれ感謝しています。しかし、仕事中も後ろ髪を引かれる思いだったのは事実です。
後にわかった事ですが、保育園の先生が厳しく嫌だったみたいです。怒られて廊下に立たされたりと本人が後に語ってくれましたが、真相はわからず。。彼女なりに保育園の行きしぶりには原因もあったようです。それが当時わからないまま、何とか保育園に行かせようとしていたのはこれまた長女にも悪いことをしたなと今でも思っています。
しかし、1個下の次女はおそらく同じ保育園に長女が行っていた事もあり、保育園の行きしぶりがほとんどありませんでした。
さらに8個下の三女は日本の保育園も米国の保育園どちらも楽しんで行っています。
週末になれば「早く保育園に行きたい」と騒ぐ始末です。それでも時々保育園の入り口前で突然「やっぱり無理〜」と言い出す事もあります。えー昨日あれだけ行きたいって言ってたのにと全力ツッコミをしますが、それでも長女の頃に比べると保育園には遥かに楽しんで行っています。
この違いは何なんでしょうか?親はどこまで対応したら良いのでしょうか?
今回はこちらを解説していきます。
2歳児の分離不安と脳の発達
お子さんの激しい行き渋りを目の当たりにすると、「これが『イヤイヤ期』というものか」と捉えがちです。もちろん、自我が芽生え、自己主張が強くなる2歳頃の時期的な特徴も関係しているでしょう。しかし、特に親御さんから離れる場面で顕著になるこの行動の根底には、「分離不安」という、子どもの発達における極めて正常で、むしろ健全な心の働きが深く関わっています。
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