ワンオペ育児が子どもの発達にどんな影響を与えるか
皆さんこんにちは。
日本の夏はいかがでしょうか?そろそろお盆に入る頃なので少しずつ涼しくなるのでしょうか。
今回はQ&Aコーナーで頂いた質問に答えます。
ふらいと先生のニュースレターは、子育て中の方が必要な「エビデンスに基づく子どもを守るための知識」を、小児科医のふらいとがわかりやすくお届けしています。
過去記事や毎月すべての「エビデンスに基づいた子どもを守るための知識」を受け取るには有料コースをご検討ください。今回の記事も登録いただければ最後まで読めます。
こんにちは。いつも本当にためになる記事をありがとうございます。興味深く読ませていただいています。ワンオペについての海外の評価が気になっています。今日もワンオペかあ〜なんて憂鬱になりながら仕事から帰って幼児2人の寝かしつけと家事をすると疲れ果ててしまうのですが、日本では当たり前です。「みんなやってるからそのくらい我慢しろ」くらいの風潮があると思っています。親戚や地域の助けもなく、自身も働きながらのワンオペ育児は珍しくないと思うのですが、海外から見てそれはどうなのでしょうか。特にワンオペを行う親だけでなく、子供への影響についての研究、懸念などにはあるのかどうかが気になります。「父親の育児参加のメリット」については何度か記事でも拝見しましたが、参加していても日によって(父親も)ワンオペ育児ということはあると思います。(帰宅してからノンストップで4時間も動いているのにワンオペだと子供を寝室に連れて行けるのが9時すぎてしまい「今日もこんなにかかってしまった…」と自己嫌悪になるので、できなくて当たり前、異常なんだよと思いたいのが本音です。)
ほぴさん、ご質問ありがとうございます。
確かにワンオペ育児をすることによって子どもにどのような影響があるか気になりますよね。
私は小児科の中でも過酷と言われる新生児医療に18年間従事してきました。400-500gで生まれた状態不安定な子どもの健康を守るために、時には72時間連続勤務をしたり、毎月8回当直をしていたりと家に不在なことが多かったです。
そのため助産師の妻は1歳違いの長女と次女の幼少期を1人で育てていました。家に居ても寝ていたりする事が多く、その節は大変申し訳ないことをしたなと感じていました。
三女の時は生後2ヶ月は育児休業を取得し、家事と育児の大変さを痛感しました。それでも新生児医療に従事する立場は変わらず、やはり育児の時間は制限されてました。
米国に来てかなり育児の時間を持つことができていますが、長女や次女は妻のワンオペ育児で育ったと言っても過言ではありません。長女や次女が小さい時には、妻のお父さん、お母さんにとても助けてもらいました。
ワンオペ育児が子どもの発達にどのような影響を与えるかは気になってましたが、自分の職業柄どうしようもありませんでした。
ではどのような影響があるのでしょうか?
それは育児の燃え尽き症候群?
まず、最も大切なことをお伝えします。
ほぴさんが感じているそのつらさ、疲労感、そして罪悪感は、決してほぴさんの愛情が足りないからでも、親としての能力が低いからでもありません。それは、過酷な状況に対する、ごく自然で人間的な反応です。
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績



