モンテッソーリ教育を科学する

今回はモンテッソーリ教育のエビデンス、現状の課題を追って行きたいと思います
今西洋介 2024.04.10
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Q&Aでもこのテーマについてやってほしいと言う要望の高さでは上位に入る「モンテッソーリ教育」。皆さんも一度は聞いたことがあると思います。

このモンテッソーリ教育を熱心にされている方も周りにいらっしゃると思いますし、実際にどのような効果があるのか気になる方も多いと思います。

では、モンテッソーリ教育の効果に関しての研究はどこまで進んでいるのでしょうか。今回はこちらを取り上げていきます。

ちなみに、今回の記事に開示すべき利益相反はありません。今回の記事にあたりモンテッソーリ教育の関係の団体から頂いた利益もありません。自分の娘たちもモンテッソーリ教育の園には通っていません。

あくまで中立的な立場から、モンテッソーリ教育のエビデンスを追っていこうと思います。

モンテッソーリ教育とは

ではモンテッソーリ教育とは何でしょうか?

これは私が解説するよりも専門のサイトを見て頂いた方が良いと思うのですが、簡単に解説していきます。

モンテッソーリ教育とは、20世紀初頭にイタリアの精神科医で教育者のマリア・モンテッソーリ氏によって考案された教育法で、彼女は1907年に設立された「子どもの家」で貧困層の元気な子を対象に、この独特な教育法を完成させました。

この教育法は欧米を中心に世界中に広がりを見せ、特に米国においては2度にもわたりモンテッソーリブームが巻き起こりました。日本も例外でなく1960年に紹介され、国内でも瞬く間に導入する幼稚園が増えていきました。

モンテッソーリ教育の基本的な考え方は、子どもは誰しも自ら学び、自分で自分を育てる力を備えていることを前提としています。

この教育では、子どもの自立を促す環境を用意します。つまり自らが自らを育てられる環境が必要という考えです。また、そこには大人のやらせたいという意図はなく、子どもの「やりたい」という内発的動機付けを大切にします。ここで大切なのは、子どもをしっかり観察する事で、そこで養育者は子どもの欲求を見極めるスタンスを取るのです。

そして叱ることや褒めることは極めて効果が低いと考えに基づきます。親に叱られるからやろう、これをすれば喜ぶだろうというのでは内部からくるものではなく外部動機付けとなってしまい、子どものためになりません。叱るを伝えるに変え、褒めるを認めるに変えていきます。これをすることで、子どもはなぜこの行動をすべきかを自然に学ぶようになります(#1)

というのが、モンテッソーリ教育の基本的な考え方です。

モンテッソーリ教育の効果 

では、このモンテッソーリの実際の効果はどうなのでしょうか?

学業と学業以外の視点から報告されている研究を見ていきましょう。

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続きは、4072文字あります。
  • モンテッソーリ教育研究の課題
  • モンテッソーリ教育の障壁は
  • あとがき
  • 参考文献

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