米国の夏休みサマーキャンプの裏側に隠れた諸問題
皆さん、こんにちは。
5月ももうすぐ終わりますね。
米国は再来週から夏休みです。しかも2ヶ月と1週間、、長い!
けどこども達にとっては嬉しいでしょうね。
今回は米国で有名な体験格差の実態とエビデンスについて解説していきます。
ふらいと先生のニュースレターは、子育て中の方が必要な「エビデンスに基づく子どもを守るための知識」を、小児科医のふらいとがわかりやすくお届けしています。
過去記事や毎月すべての「エビデンスに基づいた子どもを守るための知識」を受け取るには有料コースをご検討ください。今回の記事も登録いただければ最後まで読めます。
米国の夏休みで起きていること
子どもたちにとって夏休みは、学校生活から解放され、休息、遊び、新たな体験が待っている特別な期間ですね。これは日本の子ども達も米国の子ども達も同じなはずです。
一方で、夏休み期間やその期間にする事は全く異なります。
日本は主に7月20日頃から8月第3週までと約1ヶ月(28日間)ですが、米国は6月12日から8月20日までと70日間もあります。それにしても長い!!
子ども達は嬉しいでしょうが、親としては学校が無い分、規則正しい生活を行いながら3食のご飯を提供するのは結構大変ですよね。日本はうちの娘達のような中学生になってくると、夏休みの期間は塾がメインになってきます。
娘の同級生達が夜遅くまで塾通いで大変そうです。
一方で、米国ではどうかというと塾は当然ありませんが、なんと言っても日本と比べて約3倍の長さの期間あるわけですから、これまた大変です。
皆さん、サマーキャンプという言葉を聞いた事があると思いますが、この夏休みに行われるサマーキャンプは米国の一大産業になりつつあります。
当方の娘たちも昨年サマーキャンプに参加してきました。
とあるバスケットボールクリニックに参加したのですが、食事は持参、月曜から金曜の9時から16時でした。主なクリニックの内容はまず初日にドラフトコンバイン(技量を見るためのテスト)があり、そこでいくつかのグループにレベル分けされます。その後、練習とゲームをひたすら繰り返し、最終日は大会さながらのゲームトーナメントでした。
サマーキャンプには他にもいくつか参加しましたが、驚いたのは主に2つです。
1つ目はやはり料金です。渡米前に日本から申し込んだのですが、中学生枠を2人予約して目が点になりました。5日間のサマーキャンプで1人435ドル、、当時は1ドル164円でしたから1人7万円でした。2人で14万円。。娘達から行きたいと言われたから払いましたが。。

これは今年のプログラム
注文した当時は日本で近所でバスケをしていてその会費が月500円でしたから、相当驚いた記憶があります。しかし、2つ目の良さを知ってからこの金額には納得しました。
2つ目は質の高さです。自分もバスケットボール経験者で、小学校から大学6年までバスケ部だったので指導の内容を見ればわかるのですが、明らかに質が高い指導を受けていました。
スクリーンのかけ方、ユーロステップの方法、2-3ゾーンディフェンスの崩し方など自分が聞いてても驚く内容でした。娘達を指導してくれたコーチも日系の方でしたが、毎日キャンプでの様子のメールをくれたり、これから探すバスケットボールチームの情報をくれたりととても親切でした。
バスケの指導もさることながら、子どもプレーヤー達への配慮があまりに素晴らしかったので、「普段はどこかでコーチされているのですか?」と聞くと、
この記事は無料で続きを読めます
- 米国のサマーキャンプ市場規模の成長
- サマーキャンプが与える子どもへの影響
- 夏休みは米国の学習格差を広げるのか?
- 日本での体験格差を埋める取り組み
- ふらいと先生はこう思う
- 参考文献
すでに登録された方はこちら
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績



