性被害から子どもを守る2つの武器
たった一度の性被害でも、子どものその後の人生に大きな影響を与えます。性加害者を減らそうという気持ちはわかりますが、その対策や支援はまだ不十分です。そうなると、子どもと親は自分達でその脅威から身を守らなければいけません。今回は科学的にも有効とされている「2つの武器」について、現時点でわかっているエビデンスを元に解説していきます。
今西洋介
2022.11.20
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ふらいと先生のニュースレターは、子育て中の方が必要な「エビデンスに基づく子どもを守るための知識」を、小児科医のふらいとがわかりやすくお届けしています。今回は有料登録限定記事です。
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性被害からの自衛
「小児性被害は、100%予防可能な公衆衛生問題である」
これは公衆衛生学の世界的権威であるジョンホプキンス大学のムーア児童性的虐待防止センターが言っている言葉です。しかしこれには条件があります。それは「社会全体で対策をしていれば」というものです(#1)
子どもを性被害から守るためには、自衛しなければいけません。いけませんというか、せざるを得ません。それは認知が歪んでいる小児性加害者への対策と治療体制が全く整っていないからです。