テレビゲームは子どもの天使か悪魔か
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子どもにとってのテレビゲーム
自分は小さい頃からテレビゲームが大好きで、今もゲーマーです。PlayStation4で「ゴーストオブツシマ」という、対馬列島に来襲したモンゴル軍を武士となってなぎ倒すゲームが発売された2020年の3日間は徹夜しました。妻にはかなり白い目で見られていました。
それくらいゲームが好きな自分も親になり、娘達もテレビゲームに興味を持つようになりました。私が自分の部屋でしていると横で見てきます。するとこう言うのです。
「私もやりたい。友達も持ってるよ」
ゲームの面白さはとてもわかります。自分も小学生時代、任天堂のファミリーコンピューター(ファミコン)とスーパーマリオブラザーズが家に来た当時の感動は一生忘れる事はないでしょう。
しかし、ファミコンを買ってきた親によく言われたのが「ゲームをすると頭が悪くなる」という言葉でした。しかし、医師になってみると結構ゲーマーが多いです。うちの両親の説が正しければ、こんなにゲーマーの医師に出会う事もないはずです。
自分の周りに多いだけでしょうか?疫学的にどうなのでしょうか?
子どものゲーム依存症
世界保健機関(WHO)の調査では、5-19歳の40.2%が平日にテレビゲームやパソコンを1日2時間以上見て過ごしており、この割合は週末に75.8%にまで増加しているという結果でした(#1)。