我が家の真裏に3人の性加害者が住んでいるということ〜性犯罪マップ問題を考える〜
さて4月も2週目に突入です。
新しく保育園や学校が始まったご家庭も多いのではないでしょうか。初めての登下校も親としては不安なものです。ちゃんと学校に行けているかな、家に帰ってこれるかななど親としては不安が尽きる事はありませんよね。誘拐はもちろん、性被害など遭ってしまったらどうしようという心配もあるでしょう。
そんな中、ある性被害の問題が物議を醸しています。今回は新たに公開された「性犯罪者マップ」を取り上げます。
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物議を醸した「性犯罪マップ」
先日3月13日、1つの「地図」が公開されました。地図上には国内で実際に性犯罪事件があった場所にピンが刺されている、いわゆる「性犯罪マップ」です。
それぞれのピンには、報道があった日付やその内容、加害者の年齢・性別、住所、被害者の年齢・性別、SNS/ゲーム利用の有無などの情報を記載されています。
なんと、その数全国で800箇所以上!
以下の内容は下記記事の内容によるものですが、月額500円以上を支払う有料会員に登録をすると、より詳細な情報を閲覧できるようです。
上記の内容に加えて、事件の発生日や出典元のメディア、その現場、事件の詳細や加害者の処分内容などもまとめています。
尚、公開当初は加害者の氏名も公開していましたが、15日には非公開に変更されています。
Xではこれに対して物議を醸しており、様々な議論がなされていました。「住所公開してくれてありがとう。大変助かります」という声もあれば、「プライバシーの問題は?」など様々です。
このデータベースに対して4月4日、国からもメスが入ります。国の個人情報保護委員会はこれを運営していた民間団体を個人情報保護法に違反するとして行政指導しました。本人の同意なく、個人データを第三者に提供したことや、不当な差別を誘発するおそれがあるにもかかわらず、インターネット上に公開したことが個人情報保護法に違反すると判断されたのです。
このように、公開後わずか3日で公式サイトは非公開から閉鎖、2週間経過の時点で国から行政指導が入りあっけなく幕を閉じたのです。
家の真裏に性犯罪者が住んでいるという事
さて、今回もいくつか画像をお見せしましょう。

地図のようですが、皆さんはこれ何を表すものだと思いますか?
記事のタイトルも付けてますし勘のするどい人はわかると思いますが、この地図はネット上で公開されているものなのですが、このピンは私達家族が住んでいる米国の自宅です(コレは検索したら出てくるものです。当然ですが公開されていません)。そして3つの丸矢印が「過去に性加害をした人が現在住んでいる場所」です。これはネット上で公開されています。
先ほどの日本で物議を醸したサイトは性加害事件が起きた場所でしたが、こちら米国ではなんと「性加害者が実際に今住んでいる場所」を示しているのです。
今ですよ、今。かなり衝撃的な地図です。
さらに、画面をスクロールしていくとこんな衝撃的な情報も見ることができます。(注:情報はあまりに過激なため、私の方でモザイクをかけております。御了承下さい)
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- 欠陥が現れた過去の制度
- 「性犯罪者の住所公開」の効果検証
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