親が夏前に知りたい「子どもの日焼け」予防と肌対策
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今回は要望の多かった子どもの日焼けに関する知識、スキンケア、日焼け止めについて解説していきます。
夏になると親としてどうしても気になるのが「日焼け」です。
子どもの日焼けは、昔はいい色に焼けたね〜と賞賛される事もありましたが、最近は子どもでも将来的な皮膚がんや老化のリスクを高める可能性も指摘されています。
そのため、子どもの皮膚を紫外線から守ることは非常に重要です。今回は、日焼けのリスク、予防方法、スキンケア、日焼け止めの使用について、最新の研究結果に基づき詳しく説明します。
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子どもの日焼け
5月も終わりそろそろ梅雨に入りますが、それが明ければ夏です。
皆さんは我が子に日焼け対策をしていますか?
そもそも世間の親御さんは我が子にどれだけ日焼け対策をされているのでしょうか。2021年に株式会社はハーバー研究所が30~40代の女性で10歳以下のお子さんがいる方158名を対象に子どもの紫外線対策についてインターネット調査を実施しました。その結果が以下の通りです。
#1より引用
10歳以下の子どもに日焼け止めを使っている方は全体の65%となりました。当然美容意識が高い人を対象とした調査ですからバイアスは大いにありますが、自身の紫外線ケアを始める年齢が遅かったと感じ、子どもの紫外線対策を重視している傾向にありました。
#1より引用
また、お子さんに何歳から日焼け止めを使用していますか?と言う質問に対しては、8割以上の人が3歳以下の年齢で子どもの日焼け止めをしている事がわかりました。多くの親御さんが早い年齢から日焼け止めを使っている事がわかりますね。
子どもの皮膚がん防止は親次第
幼少期に強い日焼けを経験することは、成人期におけるメラノーマや他の皮膚がんの発症リスクを大幅に高めることが知られています。
古い研究ですがイタリアのトリノで行われた皮膚がんの一種であるメラノーマにかかった成人260名と対照群416名を比較した症例対照研究では、将来メラノーマになるリスクの上昇は子どもの頃の日焼け歴と濃密に関連している事が報告されています(#2)
また、紫外線(UV)にはUVAとUVBの二種類があり、どちらも皮膚にダメージを与える可能性があります。UVBは日焼けの主な原因であり、皮膚の表面にダメージを与えます。一方、UVAは皮膚の深部にまで到達し、DNAの損傷や早期老化の原因となります(#3)
こういった知識を親が持ってどう行動するかどうかで、子どもの将来がどう変化するかの研究もあります。デンマークで13〜17歳の子どもの日焼けリスクを分析した研究では、親が日焼け肌にオープン、あるいは肯定的な場合(つまりガンガン日焼けしちゃおう〜と言う感じ)、子どもの日焼けの頻度が増加しリスクが高まる事がわかりました。
我が子の日焼けのリスクを下げて、将来皮膚がんから守れるのは親しかいないのです。
子どもの日焼けどう防ぐ!?
では、子どもの日焼けはどうやって防いでいけばいいのでしょうか?
当然、まずは日光の「遮蔽」です。
帽子や長袖のシャツなどの防護服は、紫外線から皮膚を直接守るために非常に効果的です。特に、つばの広い帽子は顔や首を保護するのに役立ちます。また防護服の使用は、特に日焼け止めを塗りにくい小さな子どもにとって重要です。まあ暑いとどうしても子ども達はそういった服は着ないと思うので、帽子をかぶる習慣はつけた方が良いでしょう。
当然、日陰にいることも、紫外線から身を守るための重要な手段です。特に、午前10時から午後4時までの間は紫外線が強いため、この時間帯の外出を避けるか、日陰を積極的に利用することが推奨されます(#4)
では日焼けした後はどうしたら良いのでしょうか?
まずは日焼けをしてしまった場合、まずは冷たいシャワーや冷湿布で皮膚を冷やし、炎症を抑えることが重要です。自然由来の鎮静効果のある製品を使用することも効果的です。
また日焼けによって皮膚が乾燥するため、十分な水分補給が必要です。保湿クリームやローションを使って、皮膚の水分を保持し、乾燥や剥離を防いでいきましょう。
日焼けがひどすぎて医療機関を受診する目安としては、水疱ができた場合は医師の診察を受けることが重要です。適切な治療を受けることで、感染や長期的なダメージを防ぐことができます。
子どもの日焼け止めを選ぶ指標
子どもを日焼けから守るための手段を解説してきました。
しかし、肝心な方法「日焼け止め」について解説していませんでした。子どもの日焼け止めの選び方・使い方は外来でも聞かれる事が多いので、ここでも説明しておきます。
一般的に日焼け止めを選ぶ際に重要な指標が2つあります。それはSPFとPAです。
SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、PAは「Protection Grade of UV-A」の略です。簡単に言えば、SPFとはUVBを防ぐ指標であり、PAとはUVAを防ぐ指標を意味します。
長時間の炎天下でマリンスポーツをする場合は、SPF50+、PA++++という国内最高値のUVカットの日焼け止めを使うのがいいですし、ウォーキングなど短時間の場合はSPF30、PA+++でも十分守られる事ができます。
一般的にSPF30以上の広域スペクトルの製品を選ぶことが推奨されていますが、子どもの場合はそうとは限りません。
まず「子ども向け」日焼け止めと言う表記はほとんど意味がありません。というか表示の規定がないようです。なので、親自身が子どもの肌に良いものを自分で選ばないといけないのです。
生後6ヶ月未満の赤ちゃんは安易に日焼け止めを使うよりもまずは直接日光や間接的な日光を避けましょう。日焼けというより暑い日差しにあたる事により脱水になったり、発熱をしたりと良くない事が多いです。
生後6ヶ月以上の子どもの場合は、SPF15以上の日焼け止めを使っていきましょう。15から30までのSPFで問題ありませんが、50をこえる日焼け止めが子どもの肌にそれだけの保護作用があるかはまだわかっていません。さらなる研究が必要なので今はSPF15以上の日焼け止めを使われるのが良いと思います8#5)
日焼け止めの使い方として注意が必要なのは、曇りの日だと塗らなくて良いと思われている親御さんが多い事です。
曇りの日でも太陽の紫外線の最大80%は雲を通過するので、お子さんの肌は容易に日焼けします。曇りでも日焼け対策をするようにしましょう。
また紫外線は水、砂、雪、コンクリートで反射して跳ね返ってくるので、炎天下でのプール、公園、スキー場などは特に日焼けに気をつけましょう。
日焼け止めは2時間ごとに塗り直し、汗をかいたりプールに入った後、タオルで拭いた後は積極的に塗り直しましょう。
日焼けしたら?
では日焼けしたらどうしたら良いでしょうか?
子どもの日焼けの兆候は、日光に暴露した後大体6~12時間で現れます。その際に赤くなって熱を持ちヒリヒリ痛いだけの場合は、冷えた水や冷湿布などを使って冷やしたりしてご家庭でもケアできるでしょう。
一方で、日焼けによって水ぶくれ、発熱や頭痛、気持ち悪くなった場合には小児科医に相談しましょう。日焼けしたら重度であるほど痛みがなくなります。明らかに皮膚が荒れているのに痛みがない場合には早めに受診しましょう(#6)
日焼けが広範囲に広がる場合は入院加療が必要です。水ぶくれが破けると感染する可能性があり、抗生剤による治療を必要とするケースもあります。
何か異変を感じたら、迷わず医療機関を受診し相談しましょう。
結論
子どもの日焼け予防は、将来的な皮膚がんリスクを軽減するために極めて重要です。日焼け止めの正しい使用、防護服の着用、日陰の利用など、複数の対策を組み合わせることで効果的に紫外線から守ることができます。また、万が一日焼けをしてしまった場合には、適切なスキンケアと医療機関の受診が重要です。これらの知識を実践することで、子どもたちの健康を守りましょう。
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参考文献
#1. 株式会社ハーバー研究所. ~子どもの紫外線対策についての調査~ 10歳以下の子どもの日やけ止めを使用率は65% 子どもの日やけ止めで重視するのは「肌に負担がかからない」が85%. プレスリリース(2021/5/25) https://www.atpress.ne.jp/news/260236
#2. Zanetti R, et al. Cutaneous melanoma and sunburns in childhood in a southern European population. European journal of cancer 1992;28(6-7):1172-1176
#3. Buller DB, et al. Public education projects in skin cancer prevention: child care, school, and college-based Clinics in Dermatology 1998;16(4):447-459
#4. Berneburg M, Surber C. Children and sun protection. British Journal of Dermatology 2009;1618(s3):33-39
#5. American Academy of Pediatrics. healthy children.org. Sun Safety: Information for Parents About Sunburn & Sunscreen. https://www.healthychildren.org/English/safety-prevention/at-play/Pages/Sun-Safety.aspx (2024/5/24最終閲覧)
#6. American Academy of Pediatrics. healthy children.org. Sunburn:Treatment&Prevention https://www.healthychildren.org/English/health-issues/conditions/skin/Pages/sunburn-treatment-and-prevention.aspx (2024/5/24最終閲覧)
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