助産師の妻が青ざめ、自分の右手の震えが止まらなかった話
今回のニュースレターは非常に重いテーマですが、今SNSで話題となっている「子どもの下半身の診察を健康診断で行った件」をきっかけに思いついたものです。
群馬県のみなかみ町の小学校で、男性医師が健康診断で子ども達の下半身を見たとされる問題です。
その後の男性医師の説明では
「パンツを開いて、ぱっと見ただけですけど。成熟と成長のバランスが崩れてくるのは、この時期によく出てくる。それを見るためには、二次性徴がどう出てきたかを見ていくのが非常に大事」
と直接説明があったようです。
自分の考えとしては、結論から言うと、小児科医としてはその診察内容には理解できるものの、学校健診で全例に陰部を見る必要はない、子どもへの配慮が無かった、事前の説明が無かったなど、小児性被害を社会課題として取り組む立場として、また最近のセクハラに厳しい世間の目を考えると今回の件の擁護はなかなかしづらいと考えてしまいます。
では、子どもの健康を把握するのになぜ下半身を診る必要があるのでしょうか。
それは「思春期早発症」という病気を念頭に置いたからです。
思春期早発症と言っても普通の方はピンと来ませんよね。
ちょうど我が家の話をしたいと思います。
尚、この文章は助産師の妻と娘にあらかじめ読んで頂き、記載の了承を頂いております。
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