日本はなぜ小児性被害に「甘い」のか

日本は小児性被害の甘い国だと、被害者を支援する立場の方から言われるのでしょうか。被害を受ける子どもの立場から、エビデンスを元にその「甘い」現状と原因に迫ります。
今西洋介 2022.11.03
読者限定

小児性被害に関する記事も第3回目となりました。日本は小児性被害に対して「甘い」とよく言われます。甘いというのはどういう事なのでしょうか?そこには、実際に被害を受けた子ども達が社会の中で置き去りにされている現状があります。確かに、小児性加害者はすぐに出所しますし、子どもに関わる仕事につくのも簡単です。今回は被害者である子どもの視点に立って、日本の小児性被害を取り巻く問題点を見ていきましょう。

日本の小児性被害の甘さ

小児性被害の世界において「日本は加害者にとって天国。子どもにとっては地獄」です。少し過激な表現かもしれませんが、被害を受けた子ども達の「その後」の声や小児性被害に関する裁判の実情を知ると、これは強ち間違いではありません。

それを裏付ける、有名な小児性被害事件があります。

2017年、こんな事件がありました。

以下の文章はニュースレターに登録して頂ければ無料で読めます。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、5512文字あります。
  • 日本は小児性被害が少ない?
  • 支援体制の不足

すでに登録された方はこちらからログイン

母乳バンクはなぜ必要なのか?
読者限定
実は治療が必要!「おねしょ」の危険信号と治療法
サポートメンバー
子どもの往診サービスの課題
サポートメンバー
小児医療費「自己負担ゼロ」の危険な側面
サポートメンバー
連休中に気をつけたい「子どもの5月病」対策
サポートメンバー
親なら知りたい「水泳教室での性被害」から子どもを守る知識
読者限定
知っておきたい「子どものお手伝い」の弊害
サポートメンバー
母親の孤独の危険性
サポートメンバー