子どもの成長を助ける動物とは〜コンパニオンアニマルの効果を考える〜

育児をしていると、子ども達にこの動物を飼いたいと言われる事があります。今回はペットが子どもの成長発達に与える影響を考えていきましょう。
今西洋介 2023.12.01
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子どもは動物が大好きです。

育児をしていると、何度も動物達に助けられる事があります。

絵本に出てくる動物達、youtubeで流れる動物達の映像、デフォルメしてキャラクター化した動物達。幼稚園や保育園のクラスの名前も動物や植物であることも多く、休日には動物がたくさんいる動物園は親子連れで賑わいます。

このように動物達は、子ども達の胸を常にときめかせています。

一方で、動物園で鑑賞用の動物を見るのと、ペットとして実際に動物を飼育するのは訳が違います。

では、ペットの動物に子どもの成長発達を促す作用があるのでしょうか?どんな種類の動物に効果があるのでしょうか?

今回はこちらのエビデンスをご紹介していきましょう。

ペットの現状

では今回もペットの現状データについて確認していきましょう。

まずこのグラフです。これは少し古いですが平成22年9月に内閣府が行なった「動物愛護に関する世論調査」のペット飼育に関するデータです(#1)。これを見ると何らかのペットを飼育していると答えた世帯が34.3%と、約3世帯中1世帯がペットを飼育している事になります。

では、子ども達が1番好きな動物は何でしょうか?

株式会社ARINAが2022年に中学生以下の子どもをお持ちの親御さん200名を対象にアンケート調査を行いました(#2)。回答数180名の結果が以下の通りです。

1位 犬 70名

2位 猫 36名

3位 ゾウ 20名

4位 ライオン 20名 

5位   キリン    17名

6位 クマ  11名

7位 ゴリラ 6名

自分的に子ども達が好きな動物は勝手に動物園で見れるゾウとかライオンだと思っていましたが、犬や猫が圧倒的に多いとは意外な結果でした。

確かに意外な結果ですが、実はこれは理に適っているかもしれません。

英国の疫学調査でも、子どものいる家庭の方がいない家庭よりペットを飼育している割合が高い事がわかっています(#3,4)。当然子ども自身が飼いたいというのもあるでしょうが、子どもがいた方が飼育動物が身近な存在になると思われます。周りでは、一人暮らしの女性が高率にペットを飼育している印象でしたが・・

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