「男の子は父親から学び、女の子は母親から学ぶ」説は本当か?
子どもを育てると、真偽がどうなのか怪しい様々な説が流れてくるのは育児の世界の特徴でもあります。
中にはエビデンスが乏しい中で、あえて断定するような言い方をすることで、育児に悩む世間の親御さんを高額なビジネスへ誘導する事例も散見されます。
こういう事例は言語道断ですが、ではそれをキッパリと否定できるのかというと、それだけの根拠がない事も多いです。
今回は子どもの性別に関するお話です。
男の子は父親から、女の子は母親から学ぶ!?
先日行われたニュースレターのテーマに関するアンケート調査で、とあるテーマを募集いただきました。
それは以下のようなものでした。
「男の子は父親を、女の子は母親を見て男女の役割を学ぶ、は本当か」 母親が苦労している姿を間近で見ていても、男の子は父親を見て「男は仕事をメインでするもの(育児家事は女がメインでするもの)」と無意識に学んでしまう(繰り返してしまう)のでしょうか?父親自身が育児家事しないと、男の子はそういう価値観を持ってしまう傾向が強いのでしょうか?
応募して頂いた方と同様に、男の子は父親から女の子は母親から役割を学ぶのかどうなのかを悩む人は意外に多いです。
というか、そもそも男の子と女の子と、性別だけで親は育て方を変える必要があるのでしょうか?
しかし、世間の関心は高そうです。
Amazonで子どもの性別での「育て方 」に関する書籍を検索したところ、男の子の育て方に関する書籍は649件、女の子の育て方は323件でした。
男の子の育て方が女の子の育て方の約2倍という点も非常に興味深いですが、両方合わせると1000件近くも書籍があるのは、それだけ世間の親御さんが悩んでいるという事でしょう。
そんな自分も今は3人の女の子の父親やらせてもらってますが、自分はもともと下に弟がいるのみの男兄弟で暮らしてきました。そのため、女の子が小さい頃から何が好きで、何を考えどのように育っていくのか全く想像もつきませんでした。
今は、三姉妹を育てながら日々勉強させていただいております。
では、エビデンスをベースに見ていきましょう。
子どもは親の背中を見て育つは本当か
誰でも一度は聴いたことのある「子どもは親の背中を見て育つ」という言葉があります。
子どもが同性の親から学ぶのかを考える前に、そもそも親を見て育つのは本当なのでしょうか。