「家族そろって食事」は子どもの心を育てる?

今回は家族そろって食事する事のエビデンスです。
今西洋介 2024.10.29
サポートメンバー限定

皆様いかがお過ごしてでしょうか。10月もそろそろ終わりで、冬に突入です。

今回はこちらのご質問からです。

いつも毎回楽しみに読んでおります。毎日の育児の励みになっております。家族そろって食事する事は子どもにとって大切なのでしょうか?我が家は主人の帰りも遅くなかなか家族揃っての食事を取る機会がなくて気になってますが、休日はなるべく一緒に食事をしたり、団らんをしたりしてます。お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。

確かに気になる内容ですね。今回も研究を元に解説していきたいと思います。

ふらいと先生のニュースレターでは毎月6本の記事を配信しています。全て読むにはサポートメンバー登録が必要になります。御登録頂けたら幸いです。

わたしの居場所

小学3年生の美咲は、放課後、教室の自分の席で周囲を見つめていました。友達たちが盛り上がっているのを、少し離れた場所から眺めているような気持ちです。

「私だけ仲間はずれかな...」

その日も学校を終えて帰宅すると、玄関を開ける前から、家の中の明るい声が聞こえてきました。

「おかえり!今日のシチューは絶対おいしいわよ。お姉ちゃんの好きな柔らかいお肉がたくさん入ってるの」

母の声に続いて、妹の楽しそうな声も響きます。

「お姉ちゃん、今日は私が人参切ったの!形がちょっとおかしいけど、頑張ったよ」。

夕方になると、仕事から戻った父も加わり、いつものように4人で食卓を囲みます。

学校での出来事や、週末の予定など、なんでもない会話が交わされていきます。

気がつくと、美咲の心の中のもやもやは、家族との何気ない会話の中で溶けていきました。「明日からまた頑張ろう」そんな気持ちが、温かい食事とともに心に染みていきます。

このような家族との食事の時間は、子どもたちの心と体の健康に影響を与えているのでしょうか?今回はこのテーマに関する研究を見ていきましょう。

科学が明らかにする家族団らんの効果

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3781文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

読者限定
「女の子は言葉が出てくるのが早い?」「男の子の方が身体が弱い?」産婦人...
サポートメンバー限定
「母親が若いと子どもの知能指数は高い」「29歳を過ぎると知的障害児増え...
サポートメンバー限定
「発達障害は親の育児のせい」説を怒りの徹底検証
サポートメンバー限定
「トイレ行きなさい」声がけで子どもは頻尿になるか?
サポートメンバー限定
子どもの鼻ほじりは鼻の穴を大きくする?〜科学で解き明かす親子の悩み〜
サポートメンバー限定
公園は子どもの心の特効薬?
サポートメンバー限定
Q&A; 子どもの滑舌悪い、うつ伏せ遊び、時代毎の出生体重の変化
読者限定
「人の価値は外見で決まらない」と子どもに伝えるために