「家族そろって食事」は子どもの心を育てる?
皆様いかがお過ごしてでしょうか。10月もそろそろ終わりで、冬に突入です。
今回はこちらのご質問からです。
いつも毎回楽しみに読んでおります。毎日の育児の励みになっております。家族そろって食事する事は子どもにとって大切なのでしょうか?我が家は主人の帰りも遅くなかなか家族揃っての食事を取る機会がなくて気になってますが、休日はなるべく一緒に食事をしたり、団らんをしたりしてます。お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。
確かに気になる内容ですね。今回も研究を元に解説していきたいと思います。
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わたしの居場所
小学3年生の美咲は、放課後、教室の自分の席で周囲を見つめていました。友達たちが盛り上がっているのを、少し離れた場所から眺めているような気持ちです。
「私だけ仲間はずれかな...」
その日も学校を終えて帰宅すると、玄関を開ける前から、家の中の明るい声が聞こえてきました。
「おかえり!今日のシチューは絶対おいしいわよ。お姉ちゃんの好きな柔らかいお肉がたくさん入ってるの」
母の声に続いて、妹の楽しそうな声も響きます。
「お姉ちゃん、今日は私が人参切ったの!形がちょっとおかしいけど、頑張ったよ」。
夕方になると、仕事から戻った父も加わり、いつものように4人で食卓を囲みます。
学校での出来事や、週末の予定など、なんでもない会話が交わされていきます。
気がつくと、美咲の心の中のもやもやは、家族との何気ない会話の中で溶けていきました。「明日からまた頑張ろう」そんな気持ちが、温かい食事とともに心に染みていきます。
このような家族との食事の時間は、子どもたちの心と体の健康に影響を与えているのでしょうか?今回はこのテーマに関する研究を見ていきましょう。