社会に取り残された550人の子ども達

法律や制度とは怖いもので、いつの間にか社会に気づかれないまま誰かが制度の間に落ちて不利益を被っている事が簡単に起きます。
そして、それは明日の貴方かもしれません。
法律や制度は、本来人権を守るためのものです。しかし一方で、社会のある集団の人権を救うはずの制度が、気づけば誰かの人権を損ねているという話はよく耳にします。
今西洋介 2022.11.13
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今回は、長年支援が受けられず社会に取り残されている550人の子ども達とその御家族のお話です。

嘘のような実話です。

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想像してみてください

今回はまず皆様に、このお母さんに成り切ってもらいたいと思います。

あなたは妊娠し、お腹に赤ちゃんを迎えました。

妊婦経過は順調でした。途中赤ちゃんの胎動をあまり感じない時期がありましたが、翌週には赤ちゃんはまた元気に動き出しました。

しかし、突然妊娠31週で破水し緊急入院。陣痛がきてしまい、そのまま産まれました。

比較的元気に産まれ、早産の治療のためNICU(新生児集中治療室)に入院になりました。幸い呼吸や血圧も落ち着き、母乳も消化し体重も増加、母子ともに退院します。少し早い生まれでしたが、家に帰って家族揃って幸せな生活が始まりました。

さて予防接種が生まれて2ヶ月から始まります。肺炎球菌、Hib、四種混合、ロタワクチンの同時接種です。たくさん泣きましたが、初めての予防接種よく頑張りました。

しかし、あなたは少し首が座らず不安定だなと気になっていました。

3-4ヶ月時点で小児科の先生にショックを受ける言葉をかけられます。

「首がすわっていません。かかりつけ医の先生は何て言っていますか」

その後、産まれた病院の新生児科で発達フォローの外来に行きました。頭の画像検査を含めた詳しい検査を行いました。精査を進める間に、赤ちゃんは安静にしている時にものけぞるようになり、手足はこわばって硬くなっていきます。

そんな中、主治医は両親であるあなた方に一つの病名を告げます。

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続きは、5721文字あります。
  • 産科医療補償制度とは?
  • 物議を醸している個別審査基準
  • なぜ基準は変更されたか

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