社会に取り残された550人の子ども達
そして、それは明日の貴方かもしれません。
法律や制度は、本来人権を守るためのものです。しかし一方で、社会のある集団の人権を救うはずの制度が、気づけば誰かの人権を損ねているという話はよく耳にします。
今回は、長年支援が受けられず社会に取り残されている550人の子ども達とその御家族のお話です。
嘘のような実話です。
ふらいと先生のニュースレターは、子育て中の方が必要な「エビデンスに基づく子どもを守るための知識」を、小児科医・研究員のふらいとがわかりやすくお届けしています。
過去記事や毎月 4 ~ 6 本すべての「エビデンスに基づいた子どもを守るための知識」を受け取るには月690円の有料コースをご検討ください。経緯を説明した記事はこちら↓。ちなみに今回は無料記事です。
有料読者の皆様からのご支援は、小児専門の性暴力対策センターなどの社会活動団体に一部寄付されます。ご登録お待ちしています!
想像してみてください
今回はまず皆様に、このお母さんに成り切ってもらいたいと思います。
あなたは妊娠し、お腹に赤ちゃんを迎えました。
妊婦経過は順調でした。途中赤ちゃんの胎動をあまり感じない時期がありましたが、翌週には赤ちゃんはまた元気に動き出しました。
しかし、突然妊娠31週で破水し緊急入院。陣痛がきてしまい、そのまま産まれました。
比較的元気に産まれ、早産の治療のためNICU(新生児集中治療室)に入院になりました。幸い呼吸や血圧も落ち着き、母乳も消化し体重も増加、母子ともに退院します。少し早い生まれでしたが、家に帰って家族揃って幸せな生活が始まりました。
さて予防接種が生まれて2ヶ月から始まります。肺炎球菌、Hib、四種混合、ロタワクチンの同時接種です。たくさん泣きましたが、初めての予防接種よく頑張りました。
しかし、あなたは少し首が座らず不安定だなと気になっていました。
3-4ヶ月時点で小児科の先生にショックを受ける言葉をかけられます。
「首がすわっていません。かかりつけ医の先生は何て言っていますか」
その後、産まれた病院の新生児科で発達フォローの外来に行きました。頭の画像検査を含めた詳しい検査を行いました。精査を進める間に、赤ちゃんは安静にしている時にものけぞるようになり、手足はこわばって硬くなっていきます。
そんな中、主治医は両親であるあなた方に一つの病名を告げます。
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績



